毎日を編むブログ

かごについて調べ、考え、編んでいます。

籐材料について③

 

材料について今わたしが思うことを

書いてみます。

 

昨日のブログに書いたように

長い歴史を持つ「籐」です。

 

流行り廃りということでいえば、今は流行ってはいませんが

もう当たり前の材料として定番として普及していることを考えると

この先もなくなることはなさそうです。

一昨日も書いたように

日本の職人さんによる日本の籐工芸が規模を縮小しつつあるので

材料としての籐の輸入も減っているようです。

取扱いをやめる業者さんがいる一方で

私がいつも頼んでいる業者さんなどはやめた業者さんの顧客の方々が流れていらしたりして

今のところ活況を呈していらっしゃるようです。

これからもずっとお世話になりたいものです。

 

安定供給が続いてくれるならば

籐は誰にとっても手に入れやすい材料です。

電話注文、ネット注文で日本全国に送ってもらえる業者さんもあります。

値段もリーズナブルと言えると思います。

かごバッグ一つ分であれば材料費のみで1000円か2000円以内でもできると思います。

このようなかご編み材料ってちょっとほかにはありません。

日本のかごやかごバッグの材料としては

あけびなどの蔓や、山葡萄や胡桃などの樹皮がありますが

これらはその植物の採れるところに職人さんがいらっしゃって産業になっている感じです。

採取すること、採取してから編めるまでの工程がかなり大変です。

それこそが仕事の肝になります。

材料として売られているものがないわけではないですが

高価で稀少なものです。

今や山でもどこでも誰かの土地なのですから、不法侵入もできません。

仕事にしようとすれば、材料調達の面から仕事のしかたを考えていく必要があります。

また、日本にはメジャーな材料として「竹」があります。

竹こそは日本中で採れて今でも製品が日常的に使われていて、

産業として確立されている感があります。

国の教育機関などもちゃんとしているようです。

また植物としても巨大で私一人では絶対太刀打ちできないと思えるせいか

個人のものとして私に見えてくるものはありません。

 

籐は、といえば

編み始めるまでの準備がすでにできています。

届いた「丸芯」は10分ほど水に浸けると柔らかくなり、

編み始められます。

あまり難しいことはありません。

ハサミと手があれば、できれば目打ちもあれば尚いいけど、

本当にそれだけでできます。

ハンドルや底板に太い籐や板材を使ったりすることも多いですが

それはなくてもできる。

一つの材料だけで作れるということが

価値あることだと私は感じています。

 

自然素材ではありますが私が使っている「丸芯」は

2mmなら2mmという規格に忠実にできています。

バラつきも含めて自然素材そのもののワイルドな個性を一番に活かす、という性質としては少し弱いけれど、

規格にのっとったキチンとした作りができる。

一度作り方を決めたら同じように作るということができる。

きちんと揃った材ならではの良さもあるし、

編み方で特徴を出すこともできる。

別に決まりもないので自由にやれます。

 

それから、濡らした状態で編み上げたものが乾くと、

カッチリと硬くなります。(弾力もありますが。)

フレームというか構造体としての柱がなくてもキチンと自立します。

樹皮や草などの柔らかい素材のかごバッグが、皮革や布生地に近いことを思えば、

比べると籐は家具や建築に近いものだと言えます。

この点が私をより引き付けているんだと思います。

空間が作れる。

いい空間を作りたいですね。

 

また、籐工芸については、結構たくさんの本が出ています。

今は流行っていないので、新刊の本屋さんにはありませんが

図書館とか古本屋さんとか、アマゾンでも

ブームだったころに出された編み方の本が今でも手に入ります。

ちょっと古めの時代を感じる写真なども楽しみながら

基礎的なことは全部勉強できます。

 

少なくなったのかも知れないけれど、

実際に教えてもらえる教室もまだあります。

本でも勉強できるとはいえ、

まず最初のとっつきの部分は、

やっぱり実物を手にして教えてもらえるのがわかりやすいです。

作業に関しても、本には書かれてないような細かい部分を教えてもらうこともできます。

私が少しだけ通ったのは新聞社系のカルチャースクールでした。

このような教室が、探せば結構見つかります。

私にももっと余裕と計画性があれば

昼までの仕事と写真のライフワークを続けながら

教室にも通って少しずつ実力をつけて・・・

ということができたかも知れません。

しかし私は先を急ぎ、独学を選びました。

教室に通ったのは10回弱だったでしょうか。

少しだけ心は残ります。

もう少し時が過ぎてまた通うというようなことが

あってもいいなと思います。

 

 

ともあれ

私の目の前には今、行きがかり上、

籐という材料だけがあります。

制約があるとしてもそれを特徴として

さてそれならどうしようと考えつつ進めていくつもりです。

 

 

 

 

明日はどっちだ。

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