毎日を編むブログ

かごについて調べ、考え、編んでいます。

寅さんの妹さくらの買い物かごスタイル

「男はつらいよ」は渥美清主演、山田洋次監督の有名なシリーズです。

第1作が公開されたのは1969年。

東京の下町の商店街が舞台です。

厳密にいうと柴又は東京の下町ではないという意見もあるようです。

すでに下町文化みたいなものがイメージの中のものに

なりつつあったのかも知れません。

 

渥美さん演じる寅さんのスタイルは一貫して変わらず

バッグはトランクをぶら下げているイメージがありますが

妹のさくらにも多分だいたい決まったイメージがあります。

まとめ髪にエプロン、そして買い物かごを持っている感じ。

 

私はちゃんと映画館でこのシリーズを見たことはありません。

それでも物心ついたころから何かにつけて目にしてきたせいか

主な顔ぶれはだいたいわかります。

きっとある程度の年の人ならそうだと思います。

 

毎回変わる「マドンナ」は

よその土地から訪れる人達なので、

お出かけスタイルだったりお仕事スタイルだったりして

買い物かごとは無縁でした。

 

以下が松竹映画の公式YouTubeで探せた

さくらの買い物かごスタイルです。

 

全てShochikuOnDemand公式youtubeより

f:id:chibie50:20151119092759p:plain

f:id:chibie50:20151119092811p:plain

f:id:chibie50:20151119092816p:plainf:id:chibie50:20151119092804p:plain

 

 

私が見ることができたのは予告編だけなのですが

それでもこれだけの場面でさくらが買い物かごを持っています。

確認できたのは1978年の21作目まででした。

 

それにしても驚いたのは毎回違う可愛いデザインのものだったことです。

子供のころはわからなかったけど

さくらさんというのは結婚したての若い女の子だったのですよね。

若いお嫁さん向きの

ちょっと可愛くて高級品ではないバッグが

よく出回っていたのかもしれません。

今のかごブームみたいな「自然素材の手作り品」的な位置づけじゃありません。

カラーのボーダーの部分とか

2番目の第6作のなんかは全体的に

荷造り紐みたいな科学繊維でできている感じです。

昭和って案外そういう感じだったかもな・・と思います。

 

中原理恵が出たり、樋口可南子が出たりして

いかにも80年代という感じに画面が変わっていくと

さすがに買い物かごは見つかりませんでした。

商店街のお店屋さんを何軒か回って買い物をするだけだったのが

スーパーでまとめて買ってレジ袋に入れて帰るスタイルが

80年代にはすでに一般的だったと思います。

 

 

前回取り上げた東京物語からは15〜25年くらい過ぎた時代になります。

私が育ったサラリーマン家庭ともまた違うけれど

時代の空気はなんとなくわかります。

10年単位でどんどん変わって行く、女の人のスタイルに見える時代の変化を

思ったのでした。