毎日を編むブログ

かごについて調べ、考え、編んでいます。

フランスの花嫁のかご「パニエ・リュスティック」

先日立ち寄った骨董市で、凝ったデザインのかごバッグを見ました。

それはアンティークのものだったのですが、調べると一点ものではなく伝統的なデザインであることがわかりました。

 

「パニエ・リュスティック」というそうで(panier le rustique?)画像検索すると少しずつ違うデザイン、違う色のものが存在していて作られた年代もいろいろだということがわかります。

フランス語なので「バスケット」ではなく「パニエ」です。「リュスティック」とは田舎風とか素朴なという意味だそうです。

私には田舎風には見えないのですが、バスケットというものがもともと持っているイメージでしょうか。 

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出典:婦人画報のおかいもの

 

今でも新品のお取り扱いが婦人画報のネットショップにありました。

さすが婦人画報。

 

fujingaho.ringbell.co.jp

 

こちらのページによれば、フランスの花嫁さんが結婚式で持つかごなのだそうです。

式の際はお菓子や花を入れて配るために持ち、その後は裁縫箱などとして使うのだそうで、装飾的で華やかな幸福感を詰め込んだようなお姿です。

籐のかごでここまで高価なものはあまりないのではないでしょうかね。

限定10個で税別¥58,000。

 

このかごを輸入販売している「株式会社 麻平」さんのホームページに、フランス・ヴィシー地方で「パニエ・リュスティック」を作る職人のご夫妻のことが出ていました。

ASAHEI NEWS: Vannier 〜パニエのある暮らし〜 Ver.4

出典:ASAHEI NEWS

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無塗装に見えるものもありました。

白い塗装かもしれません。

4種類の太さの違う籐をミックスしているらしい。

練り上げられたメソッドですね。

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出典:10+

 

10plus.thebase.in

 

 

私が骨董市で見かけたのは、こんな感じの黒いものでした。

アンティークを取り扱っていらっしゃるネットショップにもありました。

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出典:early summer

www.earlysummer.jp

 

この写真のものは1910年ごろのものとの記載があります。

私が見たものもそうでしたが、留め金の部分がだめになりやすいようです。

しかし100年以上の前のものであることを考えれば、籐とは長持ちするものですね。

 

19世紀に大流行したそうです。

きっと上流階級の方々のあいだでの流行だと思われます。

華やかさもありますが、堅実な家庭の姿もなんとなく浮かびます。

フランスの人たちにとってこのかごは、ただお洒落なかごではなく何かを象徴するような、幸せな結婚や家庭を祝福する気持ちを表すようなものなのですね。

高価ではありますが、贅を尽くした品物ではありません。

手仕事というもの、しかも籐のかごバッグがこんな風に人の心を担う伝統になっているということもあるのかと、少し驚きました。