毎日を編むブログ

かごについて調べ、考え、編んでいます。

小さい変化の積み重ね。編み方のマイナーチェンジ

「よろけ編み」ほどは売れていないけれど

何回かの編み方の変更を経てやっと気に入った編み方になった「細面の手提げ」の「プレーン」。

自分でも好きでずっと作り続けたいものなのですが

単純なだけにアラが見えやすく

とくに真っすぐ上がってきた縦芯が編み終わりの始末をすると

緩やかに右に倒れやすいことがとても気になっていました。

 

上に向かって開いているので

縦芯のピッチが広がってややフリーになっていて

編み終わりの始末で右向きに力がかかると倒れやすくなります。

 

これどう思うと人に聞いてみたり

気にならないと言われて安心しようとしてみたり

他の方の作品を見てやっぱり倒れているとか確認したりしたけれども

やっぱり気になって

逆側に傾けながら編んでみたり

口の部分で少し幅を絞ってみたり

最後の3本縄編みの前に2本縄編みを入れて縦芯を固定しようとしたり。

そして編みあがったあとで必ず濡らして倒れを矯正して

納得いく状態にするまでにかなりエネルギーを費やしていました。

 

最近ふと、よろけ編みをヒントに

2本セットになっている縦芯を左右に振り分けて

隣の縦芯同士を組み合わせて新たなセットにして終わらせてみたら

これが当たりました。

終わらせ方のデザインとしても悪くないみたい。

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初代と模索中バージョン。

その時その時の材の感じでも違ってくる。

編みあがってから矯正しているので実物はそれほど差はないけど

やっぱり少しずつ安定感が。

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最新バージョン。

 

こうしたことを公開するのは躊躇もあります。

旧バージョンをお買い上げいただいた方もいらっしゃるからです。

とても良い感想をくださったりしているので尚更です。

一人の人がそうたくさん買うわけでもないかごバッグという商品ですし。

 

今日の最新バージョンもいずれ旧バージョンになるということは

自分がまだまだ未熟だということですが

それを開き直りや言い訳にしないために

真面目にその時のベストを尽くしていくことしかできません。

 

これから先も丁寧な仕上がり、いい物を目指して試行錯誤していくわけですが、

もうこれ以上ないというところまで行くことなどできるのか、

そこに至る全然手前で年取って能力が衰えてしまうのか、

答えなど出ませんが

とにかく物を作って物を売る、

私の商売はこんなことの積み重ねになっていくようです。

 

お買い上げいただいた方々、ほんとうにありがとうございます。

このように少しずつ進んでおりますので

時々見に来ていただけると幸いです。