毎日を編むブログ

かごについて調べ、考え、編んでいます。

小倉遊亀さんの「径(こみち)」に描かれた竹と網のバッグ、「ピーコックバッグ」。

見てください、これ。

このバッグ。

先日記事にさせていただいた「竹と網のバッグ」!ですね。

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遊亀と靫彦─師からのたまもの・受け継がれた美─ « 滋賀県立近代美術館

この絵は昭和41年(1966年)に描かれた、小倉遊亀さんの「径(こみち)」(東京藝術大学美術館所蔵)です。

夏のお出かけ姿のお母さん、女の子、犬。

黒く染められたタイプのこの「竹と網のバッグ」がとても精緻に描かれています。

この絵の中でも一番に目がいくところです。

それ以外にも日傘、薄い黄色のワンピース、女の子の刈上げのオカッパ頭、二人の白い靴、犬も含め三者三様の控えめな表情などなど、なんとも雰囲気があって、見れば見るほど惹かれる絵です。

小倉遊亀さんの絵は好きで見たことがあったはずなのですが、すっかり忘れてしまっていてこのバッグの写真を見た時も全く思い出せませんでした。 

 

 


記事を書いた段階ではpinterestとかetsyとかの海外発の写真でしか見たことがなくて日本国内での情報を探し出せずにいたのですが・・ 

先日、この記事を読んでいただいたある方からご連絡をいただき、ご親切にいろいろ教えていただくことができました。

(ありがとうございます!)

その方によりますと 、その方のご友人のお父様の、島根出雲市でいろいろな竹製品を作っていらした方がこのバッグの作者でいらして、特許を取得し、大量生産し国内各地で販売され、輸出もされていたとのことです。

「ピーコックバッグ」というのが商品名だそうです。

なるほどなるほど。

クジャクが羽根を拡げたようなイメージですね。 

ところがこのバッグ、後に類似の粗悪品が作られて法廷闘争にまで発展し、昭和60年くらいまであったこの方の会社も今はないのだそうです。

 

 

 

絵に描かれたバッグについては、姿から見てこの出雲の作家の方の作に間違いないとのことでした。 

それを知ってこの「径」の絵について調べると、かなり有名なものなのでネット上で取り上げている人も多く、このバッグについて書かれている方もいらっしゃいます。

またそれに対して、これ知っていますとか、これ流行っていましたよねとかのコメントも。 

絵画は偉大ですね。

小倉遊亀さんが彼女の絵の世界に存在させてくれたおかげで、このバッグは本当に幸せな景色の中に居場所を得ているのですね。 

小倉さんが絵に描くために選んだということが、このバッグの素晴らしさを裏付けているようでもあります。

 

 

 

同じお方から、石原裕次郎主演の「富士山頂」という映画の中で星由里子さんが持って出演されていたということも教えていただいたのですが、この映画はまだ見ることができていません。

でもこのことからも当時の人気商品だったという想像がつきますね。

当時のファッション雑誌などで当時のコーディネートで見ることができたらいいなあと思います。

それから、やっぱりこのバッグのデザインの出自というか経緯などもできたら知りたいところです。

なかなかむずかしそうですが・・

 

 

 

〈追記〉後日、画像をいただくことができました。