毎日を編むブログ

かごについて調べ、考え、編んでいます。

2019年の六角の手提げ。

まだ寒いけど春が始まりました。

今年のバスケタルのラインナップ、だいたい固まってきました。

途中経過をお知らせします。

 

去年の秋にだいたいの方向を考えていたんですが ↓

ここまでで具体的にやったのは、

・四角系のデザインの新しいシリーズ「2019」(既に発表済み。)

・六角の手提げ、舟の手提げC、山の手提げ(バスケタルの中でも四角より丸に近い方、常に迷ってる方。)のデザインを確定することと、できれば2柄ずつにすること

でした。

 

◆六角の手提げ、2柄。

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一昨年のものに比べると、ほんの少し横に広く、角度がなだらかになりました。

不安があった持ち手の強化も考慮済み。

不動のよろけ編みと、2柄目は矢羽編みにして一旦出品していたんですが、そこからまた少し進化しました。

上半分が1本取りの矢羽編み、下半分が2本取りの矢羽編み、境目に1段だけ透かしを入れた「矢羽矢羽」です。

 

この六角の手提げ、よろけ編みの個性が鮮明すぎて、なかなか対になるような2柄目ができないでいました。

いい模様でもどうもこの形を作るのが難しくて断念したものも。(混合縞など。)

でもこの度、はっきりした個性もありながらちょっと違うタイプの可愛さのあるものができたんじゃないかと思っています。

 

2本取りの矢羽編みという編み方は、ポイントとしてバッグの中ほどに一段入れるとかはありそうですが、これだけを使ってバッグ全体を作ったものとかは見たことがないような。

でもきっと可愛いと思ってやってみたらやっぱり、1つの模様が大きくて厚みもあり、個性的な表面になりました。

みっちりと詰まった1本取りと合わせることによって生まれた対比も面白い。

もともとどちらもセーターの編み目っぽいけれど、1本矢羽の細かいメリヤス編みっぽさと2本矢羽のざっくりしたアラン編みっぽさ。

下を2本取りにしたことでちょっと下膨れ気味の毛糸のパンツ感も出ました。

 

そしてポイントになる、真ん中の一段透かし。

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アウトラインに角度をつけたデザインにおける、1本矢羽と1段透かしの組み合わせの妙は ↑ この舟の手提げAとBで発見していたのでした。


かご編みにおいて縦芯の位置は、そのかご編みのデザインを左右します。

普通の、自然な丸みのあるかごなら、ふくらみなりに放射状に均等な幅で位置させてていればいいのであまり迷うことは迷わないと思いますが、

私のかごは直方体をベースにした多面体なので、その辺のルールを自分で決めないと進めません。

手提げの広がりなりに均等な放射状にしてもいいし(六角の手提げはこれ。)、底辺からまっすぐ立ち上がる部分と脇の放射状に広がる部分を分けてもいいし(舟の手提げBはこれ。)、脇の部分は途中で縦芯を足して全部をまっすぐ立ち上げることもできる(舟の手提げAはこれ。)。

放射状といっても丸い感じするかアウトラインと同じ基点でカクっと曲がるかという問題もある。

そして、それは真っ平らな私の手提げの面の中でフリーハンドでやるのはどちらも結構難しい。

よろけ編みだと、縦芯が大胆にうねっているからその辺を曖昧にしてくれるし、1模様ごとに隣同士で縦芯のやり取りをしているから、そのたびに位置を決定できて実は均等さを保ちやすい。

矢羽はそれに比べると縦芯の位置が自由で不安定なのだけど、透かしを一段入れるこということはここでよろけ編みみたいに隣同士の縦芯をやり取りすることになって、ここで位置を決められることにもなるのですね。

加えて角度が変わるところに透かしを入れれば、ここを角度の基点として縦芯を整えることもできるし、アウトラインと同様に縦芯の流れも丸みを持たない直線だけの組み合わせにできる。

角度の変わり目に縄編みを入れたりすると角度が少し鋭角的に協調されるのに対して、透かし編みを入れると角度がなだらかになるという効果も。

(それにしても、なかなかほかの人がやらない作り方のかご編みにおけるこの詳しい説明、どのくらい伝えられているのか、不明。)

 

ともあれ、、気に入ったので「矢羽矢羽」と名付けました。

名前をつけてしまったからには、ほかにも応用したくなります。

と、いうわけで次に続きます。