毎日を編むブログ

かごについて調べ、考え、編んでいます。

「掛け編み」もどき。

「籐のトート 2015」、少しずつご好評いただいています。

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ところで、この、下半分の編み方です。

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以前は洞編みでした。↓

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このバツがいっぱい並んでいるような編み方。

籐工芸をやっている方だと、

あっ。掛け編み。いや、違う、とお気づきになられますかどうか。

ほんとの掛け編みはこちらなんです。↓

久々にアフィリエイトをしてみます。

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「撫松庵」夏バッグ - シーグラスバッグ(全2色/108-378-002)

バツの下の横材が異素材の、「撫松庵」の和装向けかごバッグがありました。

正直、掛け編みというものは今なかなか見ないので、楽天などにはないのではと思いながら探しました。

結果、あるにはありましたがやっぱり少数派、個性派ですね。

掛け編みに向いている「丸芯」のかごバッグ自体が今、あまり作られていないですし。

 

マイケルコース  パイナップル ショルダーバッグ (サンフラワー) 

そしてこちら。オール丸芯です。

パイナップルバッグって数千円のものをみたことがありましたが、元ネタがあったのですね。(いや、ほんとの元ネタは50年代かな。)

なかなかのお値段です。

マイケルコース。

突っ込みどころが多くて気が散りますが掛け編みを見てくださいね。

 

バツバツを除いた地の部分が素編み(ザル編み)の

偶数段目:表裏表裏表

奇数段目:裏表裏表裏

となっている「撫松庵」と「マイケルコース」が正しい(?)掛け編みです。

「裏」の部分にバツが入ります。

私のは地の部分が洞編みなので

1段目:表表裏表表裏

2段目:表裏表表裏表

3段目:裏表表裏表表

です。

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「裏」の目数が「表」の目数の半分になるので、その分バツが少なくなり、正当な掛け編みの持つ、密でキッチリした感じが若干緩まり、斜めのラインの存在感が出ました。

この編み方、苦し紛れに捻り出したものです。

でも長い籐工芸の歴史の中で誰もやったことがないとは思えないので、もし編み方の名前をご存じの方がおられたらぜひ教えていただきたい。

 

で、苦し紛れとはどういうことかといいますと・・・

ご存じのように素編みには、

(1)偶数段目と奇数段目を一対にして編む「追いかけ編み」。1本取りの素編みなら2本の横材で編む。

(2)縦芯の合計本数を奇数にして1本取りなら1本で、2本取りなら2本取りで編む「1本回し」。

の2つがあるわけなのですが、

私がやろうとしていた掛け編みは、素編み部分とバツの部分を合わせて実に6本取り。

(1)でやろうとすると横材合計12本を同時に取り扱わないとならなくて、そんな謎のかご編み達人みたいなことは私にはとても無理。

(2)もできなくはないとは思うけど、底型が八角形のバッグを編むのに縦芯を奇数にするのはなんだか美しくなく、気が進まない。

それと、バッグの上半分の透かし編みをある程度密にするために、縦芯のピッチがわりと小さめで、掛け編みが密になり過ぎるということもありました。

それらを解決しつつ、でもこの部分を素編みや透かし編みの平板さとは真逆の、ボリュームのある編み方にしたい・・・

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↑ もともとそういう意図で採用していた洞編みではあります。

なのでこれを3本取り4本取りにしてみたり、細かいよろけ編みにしてみたりしたけれど、ボリュームも可愛さも掛け編みにはかなわない。

・・・と見比べつつ、悩みつつ・・・

!!それなら合体させてみては!!と気がついたわけなのでした。

素編みでなく、洞編みに、バツを入れる。

横材の本数、縦芯のピッチなど、検討事項もいくつかありましたが私の今回の場合は横材4本、縦芯1.5ピッチがベストのようでした。

可愛いです。

そして正当の掛け編みに比べると全然楽です。

1段ずつ編めます。(ただし縦芯の合計が3の倍数にならないように注意が必要です。)

掛け編みの大変さにうんざりされている方にはぜひお勧めです。